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一般婦人科外来

性感染症

性感染症いわゆる「性病」にはクラミジア、淋菌、性器ヘルペス、コンジローマ、梅毒、HIVエイズなどがあります。
性病は放置すると、のちに大変な病態を引き起こすことになります。性病が心配な方、お心たりのある方、できるだけ早くにご受診をお願いします。
おりものが少し増えたり、軽い生理痛のような痛み、不性器出血など心当たりのある方はお気軽に婦人科でご相談ください。身近な性病なので、全く恥ずかしく思う必要はありません!

主な性感染症(STD)の種類と症状

病名 潜伏期間 感染経 症状
梅毒 3週間
その後、長期間
個人差大きい
性行為
傷口(まれに)
感染部位に赤みを帯びた痛みのない腫れができる。放置すると心臓や脳に障害を起こし、死に至ることもある。妊婦が感染していると胎児にも感染する。
梅毒は、他人の粘膜や皮膚と直接接触することになどによってうつる感染症です。感染すると全身に様々な症状が出ますが、感染初期や潜伏期間は無症状で病気が進行することも多いです。早期の検査や治療が重要となってきます。治療せずに放置すると長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。また、完治しても感染を繰り返すことがあり、再感染の予防も重要です。ここで大事なことは、周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)と一緒に検査を行い、必要に応じて一緒に治療を行うことが重要です。ただちに御受診してください。
淋病 2日~1週間 性行為
女性
比較的症状は軽い。帯下が多くなる程度で本人が気付かないこともある。放置すると卵管や卵巣、骨盤内感染症を起こすことがある。
男性
尿道に感染し排尿時に分泌物がある。症状が進むと、膿性の分泌物になり、排尿痛を伴う。男性不妊の原因にもなり、関節や心臓にも影響を及ぼすことがある。
クラミジア 1~3週間 性行為
女性
帯下の増量。放置すると不妊症や子宮外妊娠の原因となる。女性の8割は症状が出ないことがある。
男性
症状が出やすく、尿道からの異常分泌物がある。頻尿、排尿時痛がある。放置すると不妊の原因になる。昨今は症状が軽く半数は無症状である。
性器ヘルペス 2~20日 性行為
傷口や接触
単純ヘルペスウィルスの感染によって性器、口唇の周囲に違和感を感じ、その後、水泡ができる。急性型には発熱、鼠径リンパ節腫脹、潰瘍形成、排尿困難が見られる。妊婦の場合は流産や未熟児分娩の可能性があり、生まれた子供は脳炎で死亡することがある。発病時期により帝王切開が選択される。
尖圭コンジローマ 数週間~3ヶ月 性行為 ヒト乳頭腫ウィルスの感染で性器周辺や肛門周辺などにイボ状の小さい腫瘍が多発する。高リスク型の感染は子宮頸がんの発症に関与する。
トリコモナス 1~数週間 性行為
女性
灰白色、膿状、泡沫状の帯下があり、時に悪臭。
男性
ほとんど無症状
カンジダ症 1~2週間 性行為
日和見感染
日和見感染であることが多い。典型例は、粉チーズや酒粕様の無臭の白い帯下を生じる。外陰部の炎症により強いかゆみを帯びることがしばしばある。
毛ジラミ 1~2週間 性行為
プール、サウナ
寝具
外陰部に強いかゆみを生じる。
性毛に卵が産み付けられ、しばしば下着に小さな出血点がつく。
HIV / AIDS 3ヶ月/
7~10年
性行為
輸血
傷口
症状に乏しく無症候性キャリアで経過する。エイズ関連症候群としてリンパ節腫脹、下痢、発熱、体重減少、免疫不全症状が出現し、その後期間経てカンジダ症、カリニ肺炎、カポジ肉腫などの日和見感染症が出現する。現在では治療法が進歩して慢性疾患になっている。

陰部のかゆみ・陰部の痛み

デリケートゾーンについては周囲の人になかなか相談しにくいため、多くの女性が一人で悩んでいます。
20〜50代の女性を対象にした調査(持田ヘルスケア調べ)では、どの年代でも約5人に1人が痒み、におい、ムレ、おりものについて悩んでいることがわかっています。

萎縮性膣炎

また、更年期世代になってくると、腟の粘膜が薄くなってくるので、腟の中を洗いすぎるとヒリヒリして炎症を起こしやすくなります。女性ホルモンが低くなってくると腟壁や外陰部の皮膚が萎縮して炎症を起こす事があります。これが萎縮性膣炎です。閉経後の多くの女性に見られる疾患ですが、外陰部が痛い、性器出血や性交痛があるといった症状があるといった場合は、お気軽に婦人科を御受診ください。腟に潤いをもたらす膣錠やジェルなどもあります。

気になること、普段ちょっと悩ましいことは、一人で悩まずに、婦人科医に相談してくださいね。

カンジダ・トリコモナス・コンジローマなど

カンジダ症

かゆみの原因は、カンジダ真菌であることが多いです。かゆみは我慢せずにすぐにご受診ください(生理中でも大丈夫です)。
ほとんどの場合、治療で治ります。

カンジダ膣炎は、性交渉でうつると思われがちですが、実は日和見感染であることの方が多いです。日和見感染とは、疲れやストレスで自分の免疫力が低下した時に病原体が増殖して暴れて発症してしまうことを言います。

  • カンジダとはカビ(=真菌)の一種です。カンジダの典型は、粉チーズや酒粕のような白いパラパラとしたおりものが多くなることです。カンジダになると外陰部が炎症を起こして強い痒みを帯びることがあります。

カンジダ真菌は普段は悪さをしませんが、体調の変化やストレス、生活習慣の乱れ、デリケートゾーンの不衛生な状態によって、膣内環境のバランスが崩れて、カンジダ真菌のような悪玉菌が暴れてしまうことがあります。ちなみに、善玉菌といわれるのはデーデルライン桿菌といって、乳酸菌の仲間があります。この善玉菌は膣内を酸性に保ち、他の病原菌の侵入を防ぎます。

また、妊娠している方は、免疫力が急激に低下しているので、カンジダ膣炎になりやすいです。

トリコモナス

泡状のおりもので、痒みを伴うことが特徴です。早めの治療を強くお勧めします。
子宮がん検診で、トリコモナスがたまたま見つかることもあります。

トリコモナス原虫が腟内に定着することで起こる感染症です。他の性感染症とは異なり中高年にもしばしばみられ、感染者の年齢層は幅広く、浴槽・下着・タオル・便器などに触れる機会があれば感染することでも知られています。黄色く泡だったおりものが増加する特徴があり、時に腟壁粘膜の発赤、溢血性点状出血などの症状が現れることもあります。感染していても症状が現れない無症候性感染のことも多いですが、治療が必要です。

コンジローマ

性感染症の一種で、ヒトパピローマウィルスが原因であることが分かっています。イボ状の腫瘤が陰部に広がる病気で、放置するとどんどんと広がります。パートナーに感染させてしまう恐れもありますので、陰部に無痛のイボイボを見つけた場合は、お気軽にご相談ください。再発の予防につとめ、また、症状に合わせた治療をいたします。