当院は大阪市子宮頸がん検診取扱医療機関となっております。
20歳以上の女性市民の方で、この2年以内に子宮頸がん検診を受けられていない方が対象です。
費用は400円です。ただし、他で受診予定のある方(健康診断や会社の職員検診等)・自覚症状のある方・経過観察あるいは治療中の方は対象外の為、あらかじめご了承ください。
大阪市 子宮頸がん検診について
子宮頸がんの原因となるウィルスは、頸部に十数年も潜伏している可能性もあるのです。そして、癌に発展するまで平均でも10年ほどかかります。
きちんと定期的に検査を受けることが大事です。ガイドライン上、ずっと定期検診を受けていて異常がない人は、69歳で検査を終了しても良いとなっています。
ヒトパピローマウィルスの中にも、「癌になるハイリスクタイプ」と「癌にならないただのウィルス」があり、癌になるタイプだと精密検査が必要となってきます。
HPV検査は、とても大事な検査です
子宮頸がんの原因は、性行為で感染するヒトパピローマウィルス(HPV)とわかっています。
HPVは現在180種類異常が発見されていますが、そのうち40種類あまりが女性の性器で病気を引き起こすことが明らかになっており、その一部の15種類ほどのHPVが癌につながる遺伝子型で「ハイリスクHPV」と呼ばれます。
性交経験者の約80%の女性が生涯で1回はHPVに感染するといわれており、ハイリスクHPVに感染しても大部分の感染は一時的なもので、免疫力により自然消失します。ただし、5~10%の割合でHPVが消失せずに持続感染することがあります。この場合は、数年から10数年の前癌病変の期間を経て子宮頸がんになる可能性があります。ハイリスクHVPに感染した人のうち、子宮頸がんを発症するのは0.1~0.3%といわれています。子宮頸がんの症状は殆どなく進行していき、段階的に不正性器出血や性行為時の接触出血などの症状があります。
ハイリスクHPVに感染しているという結果は、どのHPV型に感染しているかによっても今後の精査方法が変わってきます。検診の結果をご持参のうえ、ご受診ください。
子宮頚管ポリープは良性腫瘍です。出血の原因となる場合がありますので切除することをお勧めします。子宮がん検診などで「頸管ポリープ」を指摘された方は、生理の時期を避けて、お時間のある時に婦人科を御受診ください。
子宮腟部びらんとは、腟内から見える子宮の出入り口(子宮腟部)が赤く見える状態をいい、20~40代の女性によくみられます。ホルモンの影響で子宮頚管内膜が腟部の方へ外反してくるため、赤くただれたように見えます。
おりものが増えたり、不正性器出血などの症状もみられることがあります。目で見てガンとの区別はつきにくい場合があります。膿のようなおりものが増えたり匂いがあったり、腹痛や不正出血がある場合は、子宮頚管炎の場合もありますので、症状の増悪がありましたら当院にてご相談ください。