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一般婦人科外来

子宮がん

子宮がん検診

当院は大阪市子宮頸がん検診取扱医療機関となっております。
20歳以上の女性市民の方で、この2年以内に子宮頸がん検診を受けられていない方が対象です。
費用は400円です。ただし、他で受診予定のある方(健康診断や会社の職員検診等)・自覚症状のある方・経過観察あるいは治療中の方は対象外の為、あらかじめご了承ください。

大阪市 子宮頸がん検診について

NILMって何?
Negative for Intraepithelial Lesion or Mesionの略で、NILMは、「ニルム」と読みます。「陰性」という意味で、この結果は「異常なし」ということなので、これまで通り2年以内に定期検診を受けてください。
ただし、NILMであっても、今後も問題ないというわけではありません。

子宮頸がんの原因となるウィルスは、頸部に十数年も潜伏している可能性もあるのです。そして、癌に発展するまで平均でも10年ほどかかります。
きちんと定期的に検査を受けることが大事です。ガイドライン上、ずっと定期検診を受けていて異常がない人は、69歳で検査を終了しても良いとなっています。

結果がASC-USだったら、どうする?
Atypical SquamousCells of UndeterminedSignificanceの略で、ASC-USは、「アスク・ユーエス」や「アスカス」などと読みます。日本語で「意義不明な異型扁平上皮細胞(ASC-US)」という意味で、子宮頚部細胞診の結果に「異常疑いを認めた」、という結果です。簡単に「異形成疑い」と表現する施設もあります。

これは、頚部の細胞に変化があって、異形成も否定しきれないけれども単なる炎症かもしれない、というグレーゾーンのことを指します。
必要な検査
  1. ヒトパピローマウィルス(HPV)ハイリスク検査
  2. 4~6ヶ月後の細胞診再検査
  • 生理の日をずらして婦人科を受診してください。

ヒトパピローマウィルスの中にも、「癌になるハイリスクタイプ」と「癌にならないただのウィルス」があり、癌になるタイプだと精密検査が必要となってきます。

LSILって、どういうこと?
Low-grade Squamous Intraepithelial Lesionの略で、LSILは、「ローシル」と読みます。直訳すると「低悪性度扁平上皮内病変」です。「軽度扁平上皮内病変」という結果で、精密検査が必要となります。採取した細胞に変化が見られ、軽度のHPV感染像を認めるもの意味します。
精密検査の方法
子宮頚部から病変部が目立つ数カ所の組織片を採取して、組織診を行うことが多いです。
所要時間
約10分ほど
  • 多少の出血が生じる場合もございますので検査当日は湯船の入浴を避けてください
  • 検査後1週間は刺激を与えないようにするために性交渉を避けてください
  • 検査の日はなるべく生理の日を避けて婦人科を受診してください
HSILと言われたら?
High-grade Squamous Intraepithelial Lesion の略で、HSILは「ハイシル」と読みます。 「高度扁平上皮内病変(HSIL)」という結果です。採取した細胞に変化が見られ、中等度〜高度のHPV感染像を認めるものを指します。

これは絶対に精密検査が必要となります。精密検査の方法は、前述のLSILの際の精密検査と同じ
ガンの場合
子宮頸がんは、日本では年間約1万1000人の女性が子宮頸がんにかかり(上皮内癌を含めると3万人罹患)、約3000人が毎年亡くなっています。
自覚症状がなく、静かにガン病変は進行していきます。
ガンが進行していくと、性器出血やおりもの異常などの症状が出てきますが、症状があるということは、まずまず進行してしまっている事が多いです。

HPVハイリスク

HPV検査は、とても大事な検査です

子宮頸がんの原因は、性行為で感染するヒトパピローマウィルス(HPV)とわかっています。

HPVは現在180種類異常が発見されていますが、そのうち40種類あまりが女性の性器で病気を引き起こすことが明らかになっており、その一部の15種類ほどのHPVが癌につながる遺伝子型で「ハイリスクHPV」と呼ばれます。

性交経験者の約80%の女性が生涯で1回はHPVに感染するといわれており、ハイリスクHPVに感染しても大部分の感染は一時的なもので、免疫力により自然消失します。ただし、5~10%の割合でHPVが消失せずに持続感染することがあります。この場合は、数年から10数年の前癌病変の期間を経て子宮頸がんになる可能性があります。ハイリスクHVPに感染した人のうち、子宮頸がんを発症するのは0.1~0.3%といわれています。子宮頸がんの症状は殆どなく進行していき、段階的に不正性器出血や性行為時の接触出血などの症状があります。

ハイリスクHPVに感染しているという結果は、どのHPV型に感染しているかによっても今後の精査方法が変わってきます。検診の結果をご持参のうえ、ご受診ください。

頸管ポリープ

子宮頚管ポリープは良性腫瘍です。出血の原因となる場合がありますので切除することをお勧めします。子宮がん検診などで「頸管ポリープ」を指摘された方は、生理の時期を避けて、お時間のある時に婦人科を御受診ください。

子宮膣部びらん

子宮がん検診で、「びらん」を指摘された方へ

子宮腟部びらんとは、腟内から見える子宮の出入り口(子宮腟部)が赤く見える状態をいい、20~40代の女性によくみられます。ホルモンの影響で子宮頚管内膜が腟部の方へ外反してくるため、赤くただれたように見えます。

おりものが増えたり、不正性器出血などの症状もみられることがあります。目で見てガンとの区別はつきにくい場合があります。膿のようなおりものが増えたり匂いがあったり、腹痛や不正出血がある場合は、子宮頚管炎の場合もありますので、症状の増悪がありましたら当院にてご相談ください。